本日は軽井沢の別荘地にて、高さ20mを超えるニセアカシアの枝下ろしを行いました。建物のすぐ際から伸びた一本で、枝は屋根に触れる位置まで張り出していました。

「そのまま落とせない」現場。リギングで枝を一本ずつ空中保持
建物に覆いかぶさるように伸びた木は、通常の伐採のように地面に向かって倒したり、枝をそのまま落としたりすることができません。枝の一本が屋根に当たれば、瓦やトタン、雨樋を破損するリスクがあります。
今回は全ての枝・幹を「リギング(吊り切り)」で処理しました。クライマーが木に登り、切断した枝を一本一本ロープで空中に保持し、地面の作業員が摩擦器で速度を制御しながらゆっくりと地上へ降ろす技術です。
建物との距離が近い現場では、枝の自由落下を一切させないことが鉄則です。時間はかかりますが、屋根・外壁・植栽・舗装面のすべてを守るために、この方法以外の選択肢はありません。
ニセアカシアは「放っておくと取り返しのつかない木」
別荘オーナーの方にぜひ知っておいていただきたいのが、ニセアカシアという樹種の特性です。
ニセアカシアは成長が非常に早く、気づいたときには手に負えない大きさになっている木の代表格です。別荘を建てられた当初は人の背丈ほどだった木が、数年〜十数年で20mを超えることも珍しくありません。

さらに厄介なのは、幹や枝が折れやすいこと。台風や強風で大枝が突然落ちる事故が毎年のように起きます。建物の近くにある場合は、台風シーズンが本格化する前に手を入れておくのが安心です。
「まだ小さいから大丈夫」と思っているうちが、実は手を打つベストタイミングです。大きくなってからでは、今回のように特殊伐採の技術を使わなければ対処できなくなります。
次回は、隣のもう一本と合わせて伐倒へ

実はこの現場、すぐ隣にもう一本、過去に当社で枝下ろしを行ったニセアカシアがあります。今回の木と合わせて、次回は2本同時に伐倒する予定です。

枝下ろしで一度コンパクトに整えた木は、最終的に伐倒する際の安全性も大きく向上します。段階的にリスクを下げながら、最後に根本から処理する——これも、建物に近い大木と付き合うひとつの方法です。施工の様子は次回の記事でご紹介します。
作業データ