御代田町、大朝間ゴルフクラブ近くの別荘地にて、モミの木1本の特殊伐採を行いました。

屋根に向かって斜めに伸びる1本のモミ
今回ご相談いただいたのは、別荘の屋根に大きく傾いた1本のモミの木です。現時点で今すぐ倒れる危険があるわけではありません。しかし、根元から斜めにまっすぐ伸びているため、木が成長して重量が増すにつれ、倒木の危険度は年々上がっていきます。枝葉が茂る夏場は風の抵抗も大きくなりますし、冬場は雪の重みが加わります。
「まだ大丈夫」のうちに対処するのか、「いつか倒れるかも」という不安を抱えたまま過ごすのか。別荘に来るたびにその木を見上げて心配されていたオーナー様が、今回思い切ってご依頼くださいました。
こうした「今すぐではないけれど、放っておけば確実に危険度が増す木」は、別荘地で非常に多いケースです。実際に倒れてからでは、建物の修繕費用や近隣への損害賠償など、伐採費用の何倍ものコストがかかることもあります。

※ノーヘルは休憩中のためご容赦ください(笑)作業中はバッチリヘルメット被ってますよ!。
隣の木に命綱をセットし、飛び移って作業
今回の現場では、通常の伐採のように根元から一発で倒すスペースがありません。倒す方向には建物があり、反対側にも隣地の構造物がある。必然的に特殊伐採(ロープクライミング伐採)での対応となりました。
ただし、もうひとつ問題がありました。対象のモミの木自体が斜めに傾いているため、この木に直接登ること自体が危険なのです。
そこで取った方法は、隣にまっすぐ伸びているもう1本のモミの木を利用すること。まずこちらの木に登り、上部にクライミングロープ(命綱)をセット。そこから飛び移る形で対象木に移動し、上部から細かく「だるま落とし」の要領で切り下ろしていきました。
斜めに傾いた木は、切る位置によって重心の変化が予測しにくく、通常のまっすぐな木よりも慎重な判断が求められます。一段切るごとに木の揺れ方を確認しながら、少しずつ、少しずつ丈を詰めていく作業です。


伐採から処分まで——木材を無駄にしない回収方法
作業は1日で無事完了しました。今回はオーナー様から伐採だけでなく処分まで一括でご依頼いただいたため、伐採後の片付けもその場で行っています。枝の処理は、チッパー機にかけるために軽トラックで土場まで搬送。チップ化することで処分量を大幅に減らせます。
幹の処理は、現場でそのまま玉切りし、薪として回収させていただきました。モミは針葉樹のため火付きが良く、焚き付け用の薪として重宝されます。ちょうど針葉樹薪を必要とされている別のお客様がいらっしゃったので、そちらにお届けする形で有効活用できました。
伐採した木を「ゴミ」にせず、薪やチップとして循環させる。 処分費用を抑えられるだけでなく、木を最後まで活かしきるという意味でも、当店が大切にしている考え方です。
「まだ大丈夫」は「今がベストタイミング」
別荘の敷地にある危険木は、「まだ倒れていないから大丈夫」と後回しにされがちです。しかし、木は毎年成長して重くなり、根元の傾きも少しずつ進行します。台風や大雪をきっかけに一気に倒れるケースも珍しくありません。
今回のオーナー様のように、「まだ大丈夫なうちに」対処するのが、費用的にも安全面でも最善の判断です。倒れてからの緊急対応は、通常の特殊伐採より費用が上がることがほとんどです。
敷地内に気になる木がある方、「この木は大丈夫だろうか」と不安に思っている方は、まずはお写真でのご相談だけでもお気軽にどうぞ。現地の写真を見て、対応の必要性と概算費用をお伝えいたします。
作業データ